海野秋芳シンポジウム

(2004.12.12 Sun. 13:30〜16:00)


 平成16年12月12日(日)午後1時30分より「〜朝日町の文学風土を探る〜海野秋芳シンポジウム」が旧上郷小学校で開催されました。会場には上郷地区の皆さんをはじめ、町内外から文学に関心のある方等約100人あまりが集まりました。
会場は1階のランチルーム&図書室で行なわれました。はじめに主催の新しいがっこう設立委員会代表 元倉真琴氏、そして朝日町教育委員会教育委員長 鈴木三郎氏よりあいさつがありました。
 また、事務局より日程説明と、コーディネーターの松永伍一氏の急病による欠席で、予定していた内容の変更について説明がありました。
 シンポジウムのはじめに、海野秋芳の詩「雲ひくき日に」「軍装」の2篇の詩を朝日中学校2年生が朗読しました。
そして、シンポジストの3名が壇上に上がり、佐藤義弘氏(元上郷小学校長)の進行のもと、最上一平氏(児童文学者)と鈴木直子氏(文芸愛好家)より海野秋芳について、上郷の文学風土について、地域と学校のつながりについて等、各専門分野の視点から話をされました。また、声の出演で阿部宗一郎氏(詩人)より朝日町の文芸事情についての説明がありました。
村が貧しかった時代で、上郷の雄大な自然が、表現する力や文学風土を育んできた、その中で、海野秋芳というすばらしい詩人が朝日町にいたということをとても誇りに思えた2時間30分のシンポジウムでした。



展示コーナー

(9:00〜17:00)



@朝日町文藝誌展 A海野秋芳展→3F理科室
@ 朝日町で発行された文芸詩やその中で海野秋芳が執筆した詩や歴史小説、また、秋芳が取り上げられた雑誌や新聞記事等をパネルにして展示。文芸誌の実物も展示。
A 海野秋芳の遺品やその27年間の生涯を当時の世界情勢とともに年表やパネルで展示。
@Aと各案内看板の展示レイアウトやデザインは東北芸術工科大学環境デザイン学科元倉研究室が制作、設置を担当しました。この展示は大変好評で、今後も残していきたいという声がたくさん寄せられています。


B上郷の文化展→2F教室
B上郷地区では地域の文化祭を小学校で行なっていました。今回も文化展として、昔の写真や絵画、陶器、書、獅子頭等いろんな宝物が展示されました。


Cかみごうの宝展→3F教室
C上郷地区の宝物12点をパネルにして展示。
あさひまち宝さがし実行委員会が行なっている「宝展」は今回で3回目。この展示レイアウトも芸工大元倉研究室に手伝っていただきました。教室という場所を上手く使った展示になりました。


D学生の感想文展示→1Fランチルーム前廊下
D朝日中学校2年生が国語の授業のなかで、海野秋芳の詩「雲ひくき日に〜親友Y君の英霊かへる〜」を読んだ感想文を展示。戦争で無言の帰宅をした親友を悲しみ、労う詩です。
朝日町エコミュージアム